勉強を楽しくする方法96〜アウトプット習慣の確立〜

勉強はインプットに集中しがちですが、アウトプットして見えてくることもあ
ります。
そして、それが一番良い勉強法になるのです。
よく言われるように「人に教える」のは最も良い勉強法です。
なぜなら、相手の反応によって自分の理解度を確認できるからです。

 

自分が理解しているつもりが、事件名や年号が出てこないということがあります。
あるいは、自分では分かり易いと思っていた説明が相手にはあまり伝わっていないということもあります。
大抵、うまく伝わっているかどうかは相手の表情や反応(うなづきなど)、質問などによって明らかになります。
その場合、もっとわかりやすく説明するために、身近な例を用意したりする工夫も必要になってくるでしょう。


最終的には、私たちが勉強する価値の一つとして、人に自分の知識や気づきを共有することがあるはずです。
だから、インプットした知識をいつでもアウトプットする態勢を整えておくことは将来的にプラスに働くでしょう。
そして、同時に自分が本当に内容を理解しているのかを試すこともできる。
アウトプット力がつけば、インプットでもアウトプットでも、素晴らしい時間を過ごすことができると思います。
この辺りがアウトプットの重要性となるでしょう。
つまり、インプットとアウトプットは常にセットで考えていた方が、勉強にとってより効果的だということができます。

では、そんなアウトプットを日常的にトレーニングしていく方法はないのでしょうか。
どうしてもアウトプットというのは後回しにされがちです。
そして、具体的には何をやればいいのでしょうか?


まずは、アウトプットを習慣化するために、アウトプットの環境を用意し、生活に組み込むことが必要になってきます。
気分次第でやらない日が出てこないように、アウトプットを組み込んだ生活習慣にしていくのです。
こうすれば、インプットした学びが無駄に終わることもありません。
そして、アウトプットとは「話す」・「書く」作業が基本になってくると思います。

具体的な方法としては、たとえば毎日人と会うのが難しい場合は、ボイスレコーダーに向かって自分の話を録音するという方法があります。
単純な作業ですが、だからこそ継続できると思います。


よく、動画でも一人で話をしたり、授業をしたりといった配信がされていますよね。
あのスタイルで最初は5分からでも始めたらいいと思います。
いざ、始めてみると5分間は意外と長いと感じるかもしれません。
あるいは、深い内容の話をするためには短すぎると感じることもあるでしょう。
この辺りは、話すことに慣れているかどうかで違ってきます。
そして、滑らかに、展開良く話そうと思えば、誰も聞いていないボイスレコーダーに話すとしても、なかなかのトレーニングになることを実感するはずです。
周囲の目線というプレッシャーがない状態でも、知識をアウトプットしたり、気付きを伝えることはなかなかテクニックがいる作業なのです。
だからこそ、量をこなして習慣化することが大切です。
しかし、多忙な毎日の中こんなことができるのか、不安に感じている人もいるでしょう。
毎回のネタに困る日が出てくるかもしれません。
自転車操業のようなことを毎日続けられないと感じていませんか?


そこで「書く」トレーニングです。
「書く」トレーニングも何も特別なことをする必要はありません。
SNSを使って、このnoteのような場所に毎日投稿していくだけです。
Facebookやブログでもいいでしょう。
あくまでトレーニングとして取り組みたい場合は、非公開設定にして書いていきます。
評価にさらされて、自分のアウトプット力を磨いていきたい場合は公開していったらいいと思います。

私の場合は、書く時間帯は早朝になります。
なので、書く内容は前日のインプットで得た学びになります。
たとえば、書く日の前日に読書をしていたとします。
読書しながら気づいたり、思いついたりしたことがあればアイパッドのメモにその都度、打ち込んでいきます。
読書の効率が落ちることを心配する人があるかもしれませんが、アイデアは次の瞬間には吹き飛んで忘れてしまうので、ひらめきが起きた瞬間が大切だと考えます。
そして、その翌日にメモを見て書くネタを決定するのです。
こうすれば、半ば自動進行といった感じで書いていくことができます。

そして、先ほどのボイスレコーダーに話を戻すと、書いた日の翌日に自分の話を録音していきます。
つまり、インプットする、書く、話すという作業を1日ずつ、ずらしていくことがポイントになります。
こうすると、前日書いた内容をボイスレコーダーに吹き込んでいくことになります。
これをやるメリットは、一度文章にした内容を声に起こすだけですむので、言葉に変換する労力を軽減できる点です。
同時に、前日の内容なので忘れかけていた内容を思い出すことが程良い負荷にもなります。
普通は、文章を書くときは言葉を選び、展開方法を考え、推敲することもできますよね。
完成品は、自分なりにインプットした知識を無駄なく活用した形に仕上がっていることが多いのです。
そして、その完成品を思い出す作業であれば、話す内容もかなり高いパフォーマンスを上げる可能性が高いでしょう。
何せ、すでに台本を仕上げているのですから。

まとめると、まずインプットしたものをメモしておく。
次の日にそのメモを参考にネタを決め、文章を書いていく。(慣れてきたら、公開投稿してみる。)
そして、その次の日にボイスレコーダーで前日に投稿した内容を思い出しながら、録音する。
このサイクルを確立してしまえば、毎日楽に繰り返していくことができます。
自然とアウトプットの生活習慣が成り立つのです。


この方法によるメリットは他にもあります。
1日ずつずらしていくことで、インプットした知識を寝かしてから、思い出すという作業を3日間かけて繰り返すことになります。
忘却状態から思い出すことによって、確実に記憶に定着させていくことができるのです。
さらに、「書く」「話す」という度合いに段階を追ってアウトプットのレベルを上げていくことで、インプットした内容を自然体で使うことができるようになっていきます。


どんなに複雑な内容であっても、3日かけて文章にも話にもアウトプットしてきた内容であれば、たとえば友人にそのテーマを説明する時にも自然体でわかりやすい話ができると思います。

「あの名前が出てこない・・・」といったことも少なくなっていくと思います。

「アウトプットに3日もかける」と表現すると、大変に思えるかもしれないですが、いざやってみると逆に全てが連動して楽しくなっていきます。

日々インプットする作業をこなしながら、アウトプットする場所も確保していれば相乗効果が働いて、互いに質を高めようとする意識が働くからです。
そして、目の前のことに価値を見出すことができ、安心感すらわいてきます。


もちろん、その日に学んだことはその日にアウトプットするという方法もありだと思います。
そこは、人によってカスタマイズしていけば良いでしょう。


大切なことは、誰に注目されてなくても、誰が聞いていなくても、「アウトプットの習慣を始めてみる」ということです。
継続していくことで、このサイクルを回していけば、量をこなすことで質そのものが向上していきます。


始めてみても、非公開であれば批判されることもありません。
やってみて学ぶことはあっても、損したと思うことは少ないでしょう。
デジタルデータとして貯まっていくので、日々の蓄積が自信にもな離ます。
これを3ヶ月継続できれば、間違いなく日常生活で効果が表れてきます。

より学びを深いものにするために、身近にできる工夫が威力を発揮します。
身近にあるツールを使って、ここから始めてみましょう。