勉強を楽しくする方法89〜この国〜

『シン・ニホン』(安宅和人)を読んで、発奮した。
それは単なる興奮で終わらない。
終わらせたくない、という思いがあった。


このバブル崩壊以降の日本経済で好景気だという実感を、肌で感じた覚えがない。

そして、衰退という呪縛の下、日本という船は暗い道のりを歩んでいることを方々で聞いて来た。
沈みゆく日本・・・
少子高齢化問題が立ち塞がり、どこに行っても日本に希望はないの一点張り。
変えられない現実であり、それを受け止めて生きていかないといけない。


そんな世界に生きることになる次の世代は、どんな思いをするのだろうか。
日本は絶対的に衰退するしかないのだろうか。
日本史を学んでも、この国の歴史は驚嘆に満ちている。
スクラップ・アンド・ビルドを常とし、柔軟な感性を持った民族の振る舞いは世界の異端だ。


そんなこの国の末裔が、今からダメだと言ってどうする。
まさにAI革命が狼煙を上げようというときに、尻込みしてどうする。
腐って、泣き寝入りしてどうする。


内心はそう思って、生活してきた。
希望がないと思いながら、生きてきた。


希望があることを日本では言ってはいけないことになっているのかな?
そう思うほどに、日本の未来への見通しは問題ばかりが浮上する。

社会保障問題、格差問題、ジェンダー問題、教育問題などなど。


しかし、ここに希望がある。
日本はまだまだ戦える。
日本には優良企業も残っている。


マインドを変えるだけ。
戦う意志を持ち、行動するだけ。
とことんやる覚悟を決めるだけ。
若者が夢を持てる国になればいい。
上の年代が若者に託す勇気を持てばいい。

 

ビッグデータとAIがこの世界を刷新することは不可避。
その潮流を受け止め、世界に冠たる日本復活へ。


そんなシナリオは叩かれやすい。
しかし、これから生きる世代にとっては闘争心を掻き立てられる。


アドバンテージがあるにも関わらず、それを活かさずにここまできて20年。
自己投資せずに、日本の貯金は目減りしていく。
人材という資産をなおざりにするな。
かの武田信玄も言っている、「人は城、人は石垣」だと。


私たちには力が、ある。
きっと未来は変えられる。
私はそう思って、未来を生きたい。
それが当たり前だと、みんなで思えればその社会は素敵だし、伸びると思う。


それは夢物語だと蔑む人もいるだろう。
しかし、批判は簡単にできる。
そして、可能性を手放す代償は大きい。
次の世代はそれを甘んじて受けることになるのだ。
危機感を持つことは大切だ。
様々なリスクも存在し、問題も浮上するだろう。
しかし、この国には底力がある。
それを決して忘れてはいけない。
できない言い訳探しに傾いていないか、自分を見直してみよう。
この国にスイッチが入った時、どこにも真似できない集中力と実行力で何とかしてきた歴史がある。


こんなことを誰か言ってくれないかな?
ただの絵空事ではなく。
エビデンスとデータとファクトで、この国をこき下ろし、明快な説得力とリーダーシップで希望を持たせてくれないかしら。


そう思っていたら、上記の著書と出会った。
しかも、結構売れているらしい。
なんだ、みんなも同じように考えていたのか。
だとすれば、希望がある。
この「空気」が変われば・・・
そんな風に思っていたのだとしたら、胎動が始まる予兆だ。


私はいわゆる社会科を学んできた人間なので、この著作を読み、圧倒的に理系の素養が不足していることを痛感している。


しかし、未来がやって来ることが楽しみでワクワクしている。


データサイエンスやデータエンジニアリングといった門外漢の内容をこれから学んでいこうと思う。


そして、書く力。
それも、英語や中国語といった世界言語で書く力を獲得していきたい。


これらのスキルを身につけることは困難を伴うかもしれない。
しかし、私はできないことだとは思っていない。


このスキルを培って、未来を切り開けるのなら安い物だと考える。


そして、タイトルにあるように勉強することが本来的に、苦痛だと感じていない。

勉強は楽しくて、ワクワクする物。


勉強は辛くて、苦痛な物ではないのだ。
勉強は自己を成長させる。
勉強は未来に希望をもたらす。
勉強は新たな発想をもたらす。
勉強は不幸な人にも力を与える。


勉強そのものを楽しめる力があれば、どんな未来も怖れなくていい。


私はバリバリの文系人間だが、理系の分野を学ぶことも自分の成長のまたとないチャンスだと捉える。


今までの発想とは全然違う発想が手に入れば、それを軸に社会科への捉え方もまた変化するだろう。


そして、違う発想の人の言動を理解し、協力や支援ができる可能性がある。
プロジェクトを組み、人に影響を与えることができるかもしれない。
そのために、必要な技術は学びたい。
理系の素養を積極的に取り入れたい。


そのためのツールはある。
インターネットの恩恵に浴することができる。
海外の大学の授業をオンラインで受けることもできる。
この環境を利用しない手はない。

 

しかし、こんなマインドを持っている人ばかりではない。
それが現実だ。


この国のネガティブマインドを吹き飛ばせ。
人々の心に光を灯し、重い腰を上げさせろ。
ただし、向こう見ずに挑むのは、無謀。
青写真を持って、ぶつかってこじ開けろ。


覚悟、覚悟、覚悟。

 

そんな強いメッセージを放つ一冊と出会い、これからまた勉強していこうと思います。